1「受験の二つの側面と要学院」
中学入試の受験勉強には二つの側面があります。
一つは「技術力的側面」で、もう一つは「思考力的側面」です。
「技術的側面」とは、いわゆる知識事項で、覚えていかなければいけないもので、受験勉強の土台になります。算数でいえば、「計算力」「〜〜算」「公式」、国語でいえば「漢字」「文法」「ことわざ」「慣用句」等、理社でいえば暗記事項等の覚えなければいけない事項です。
「思考力的側面」とは、知識だけでは解けない問題で、頼りになるのは「自分の頭を使って考えること」だけです。強力な技術力の上に思考力が積み上がります。
入試問題を解く際に、近年特に必要となっているのはこの「思考力」です。
いくら「技術力」が長けていても、思考力が足りないが故に合格点がとれない現状もあります。
要学院では、この二つの力である「技術力」「思考力」を養成するための授業を行っています。
技術力の養成の基本は、小学校で使用する教科書です。教科書の内容を100%理解することで技術力の基礎ができあがります。近年、技術力の基礎をおろそかにする風潮があります。小学校で行われる日々のテストで満点が取れないようでは、話になりません。
要学院では、小学校6年生までの教科書内容を、5年生終了時でしっかりと身につけさせます。
そして6年生の1年間で思考力を養成しながら技術力に磨きをかけて参ります。
2「要学院個別指導の基本方針」
入試問題を解くということは、初めて読む文や文章(国語だけでなくすべての教科で同じです)をその場で理解して、問いに対して正しく答えるということです。
最初に、受験生の皆さんが、問題をどのように理解しているのか、そしてどのような技術力や思考力で解こうとしているのかを細かく見せてもらいます。
そして、その次に我々担当者がどのような方法で解いていくのかという、いわば我々の頭の中を見てもらいます。
その作業を通じて、皆さんの考え方のミスを修正し、担当者の考え方や理解の仕方等々のすべてを、受験生に伝授し、受験生が「一人」で問題を解く際にも、我々と「同じ解き方」ができるようになってもらいます。
つまり、皆さんの解き方が、担当者と同じ解き方になっていくわけです。
皆さんの思考が担当者(我々)と同じ思考になれば、鬼に金棒ですね。
思考力を発揮する上で欠かせない「入試の技術力」もしっかりと指導して参ります。
以下の説明は、「思考力」が中心となっていますが、正しい技術力なしには思考力を得点に結びつけることができないのは自明ですから、技術力の養成も忘れないで下さい。
3 要学院の個別指導について
「三つの力の育成」
要学院の個別指導は、日々の学習を通して、受験生の
「考える力(思考力)」
「読む力(読解力)」
「書く力」(記述力)」
をしっかりと身につけさせることを目標としています。
受験生に
「考える力(思考力)」
「読む力(読解力)」
「書く力」(記述力)」
を身につけさせるためにはどうしたらよいのでしょうか。
「学ぶ」は「まねぶ」、つまり「まねをすること」がスタートです。
体操やダンスやスポーツであれば、上手な人のまねをすることの重要性はよく理解できます。
しかし、「考える力(思考力)」「読む力(読解力)」「書く力」(記述力)」、つまり受験に必要な3つの力は目に見えません。
ですから上手な人のまねをしなさいと言われても、受験生は困ってしまいます。
自分が、しっかりと
「考えている」のか、
「読めている」のか、
「書けている」のかは、
他の人とは比べられないのでわかりにくいですね。
「ちゃんと考えなさい」「しっかりと読みなさい」「丁寧に書きなさい」。
大人は受験生にこのような言葉を発していますが、受験生はどうしたらよいのかがわかりません。
当たり前ですよね。
これらの力を身につける方法を、受験生は教えてもらっていませんから。
これらの力は教えてもらうものなのですが、しっかりと教えてくれる塾はほとんどありませんでした。
要学院では、
「考える力(思考力)」
「読む力(読解力)」
「書く力」(記述力)」
を生徒諸君に教えていく授業を展開しています。
この授業のためには、完全個別の指導スタイルが必要です。
完全個別指導を通じて、
「考える力(思考力)」
「読む力(読解力)」
「書く力」(記述力)」
を生徒諸君に指導してまいります。
4 要学院の個別指導について
「思考力を身につける」
近年の入試では、思考力が不足する生徒には解けない問題の割合が増えています。
大学入試問題を筆頭に、中学入試でもその割合が増えています。
30年前の中学入試問題を見ると、算数ではいわゆる一行文章題の比率が高く、受験生は反応するように問題を解くことができました。
ところが近年では、南山中学校男子部や名古屋中学校をはじめとして、国語の入試問題と見間違えるかのような算数や理科や社会の問題が出題されています。
このような問題に対して、受験生は一行文章題と同様には、反応して解くことができません。
近年の中学受験生にとって、必要な力は、「考える力(思考力」)・「読む力(読解力)」といえるでしょう。これに「書く力」(記述力)が加わると最強ですね。
しかも、算数・国語・理科・社会、すべての教科の入試問題で、「思考力」「読解力」「記述力」が必要となっています
これらの力を養うために、受験生はどうしたらよいのでしょうか。
答えは簡単です。
「思考力」「読解力」「記述力」を身につける方法を教えてもらえばいいのです。
しかし、この三つの力を養う方法を教えてくれる塾はほとんどありませんでした。
なぜなら方法が確立していないのと、生徒にそれらの力を身につけさせようという強い意思を持った受験塾が少ないからです。
では、要学院ではどのような方法で、この三つの力である「思考力」「読解力」「記述力」を身につけてもらうのでしょうか。
簡単に言ってしまうと、我々が持っている「考える力(思考力」「読む力(読解力)」「書く力」(記述力)」を生徒の頭の中に移してしまうのです。
問題を解くときに、文章を読むときや書くときに、我々担当者が「どう考え」「どう読み」「どう書く」のかを授業を通じて生徒諸君に「見せて」いきます。
つまり我々の頭の中を見せることを通じて、学んでもらいます。
我々の頭の中を見てもらうことで、皆さんの頭の中に我々の思考方法が刻まれていきます。
問題を解く際に、我々と同じ思考、読解、記述ができるようになれば、生徒諸君の頭の中に我々がいるのと同じですから、得点は必ずや合格点に届きます。
5 要学院の個別指導について
「受験のための3つの力」
親が、我が子に言葉を教えるときにどうしたでしょうか。
日本語を教える集団塾に赤ちゃんを入塾させましたか?
そんなことはありませんよね。
お母さん・お父さん・ご家族全員で、一人の赤ちゃんに何度も何度も教えていきましたよね。
赤ちゃんに言葉を教えるのと同様に、受験生に「思考力」「読解力」「記述力」を教えるためには、一人一人に何度も教えていくことが必要です。
赤ちゃんが言葉を身につける方法を知らないのと同じように、受験生は「思考力」「読解力」「記述力」を身につける方法を知りません。
ですからその方法を教えていかなければいけません。
赤ちゃんに日本語を教える人が正しい日本語を使っていなかったら、赤ちゃんも正しい日本語を身につけられません。
同様に、受験生に「思考力」「読解力」「記述力」を教えるためには、指導者が正しい上記の力を持っていないとだめですね。
要学院は中学受験塾ですから、入試問題を正しく解くための「思考力」「読解力」「記述力」を指導することになります。
以上の理由で、受験指導経験の浅い指導者より、受験指導経験の長い担当者が必要です。
要学院では、経験のある担当者が丁寧に、「思考力」「読解力」「記述力」を受験生に教えていきます。
その結果、強い受験生に生まれ変わることができます。
6 要学院の個別指導について
「個別指導の真の姿」
要学院は「思考力」「読解力」「記述力」を受験生に身につけてもらうために「完全個別指導」を取り入れました。
しかし、世間で行われている個別指導では「思考力」「読解力」「記述力」を身につけてもらうことはできません。
完全個別の最もよいところは、生徒が問題を解いていく過程をしっかりと確認できることです。
生徒が解くノートを見ていると、受験生がどのような思考で問題を解いていくのかが可視化されます。
つまり生徒の頭の中が見えるわけです。別の言い方をすれば、生徒の思考パターンが見えるわけです。
思考方法が間違っている場合、たとえ解答が正しくても、それはたまたまで、正しい受験勉強ではありません。
解答を書き移すだけの勉強方法と一緒で、役に立ちません。
正しい思考で解く方法を、一問一問指導していくことが、要学院の完全個別指導です。
いい加減な方法で解いた30問より、正しい思考方法で解いた10問の方が価値があると要学院は考えます。
一問一問丁寧に、正しい思考方法で教えていくことを通して、生徒の頭の中に担当者の思考力を移植していくことが要学院の個別指導です。
「学ぶ」とは「まねぶ」つまり、まねをすることなのですが、形だけまねをしてもだめです。指導者の思考をまねすることが重要です。
要学院の完全個別指導では、生徒諸君が問題に取り組み解いていく姿を注意深く見ていきます。
問題に対する正しい思考ができているかどうかを確認することが、完全個別指導の大きな狙いの一つです。
生徒が問題を解く過程を見ていない担当者は、個別指導の意義を知らない先生です。
ただ単に個別指導と言うだけでは、個別指導の素晴らしい面が発揮できているとは限りません。
7 要学院の個別指導について
「思考力のアップデート」
受験生が問題を解くときに、保護者や塾の教師は何をしているのでしょうか?
最後の答えさえ正しければ、それだけでよいのでしょうか?
宿題で模範解答を書き写しても、答えがあっていれば塾の先生は褒めてくれるかもしれません。
しかし、要学院の個別指導では、そうはいきません。
答えだけあっていてもダメです。生徒諸君が問題を解く様子を、担当者は最初から最後まで見て、生徒諸君が正しい思考を重ねているかという 最も重要なところを確認するからです。
受験生が問題をどのような方法で解くかを、担当者が目の前で見ることを通じて、間違った考え方や不足する技術力を指摘し、正しい思考や正しい技術力を教えていきます。
その積み重ねこそが受験生の能力をアップデートさせる方法です。
途中の思考を見ることなく、正解だとしても意味がない。たまたま合っていたのかもしれないし、そもそも答えを覚えていたかもしれない。
受験を博打にする生徒・・・調子がいいと勘が当たり正解を導く。調子が悪いとひどい点数を取ってしまう。普段から正しい思考をすることなく問題に取り組むので、正しい思考力が身につかない。
要学院の個別指導は、生徒1名に対し教師が1名の完全個別指導です。生徒がどのように問題を解いていくのかを担当者が見ることで、生徒の弱点が把握できる。弱点が把握できれば、その弱点を修正していくことができます。
次に、我々がどのように考えて理解していくのかを丁寧に見せていきます。つまり我々の頭の中を見せていくわけです。
生徒諸君の頭の中に、われわれ担当者の思考パターンを一問一問伝授することを通じて、生徒の問題を解く力をアップデートしていくのです。
8 要学院の個別指導について
「特徴ある個別指導」
要学院の個別指導は「担当者が、生徒がどのように解くかを見ている」ということが最大の特徴です。
生徒が問題を解く過程を見ることで、生徒の考え方(頭の使い方)が理解でき、的確なアドバイスを与えることができます。
集団指導の一番大きな問題は、生徒がどのように考えて、どのような方法で解くかの過程を一切無視することです。極端な話、カンニングをしても解答を見て書き写しても正解にしてしまいます。
受験生にとって最も重要なことは、担当者の解法や考え方を「身につける」ことです。つまり頭の中に担当者が存在するかのように「問題に対処できる」ようになることです。
問題を数多く解かせることは、6年生の秋以降からで十分です。それまでは、正しい考え方を身につけてもらうことが重要で、一問一問をしっかりと取り組んでもらいます。
9 要学院の個別指導について
「字面読みから理解読みへ」
文章の読み方には二つがあります。
一つは「字面読み」で、もう一つは「理解読み」です。
「字面読み」とは、ただ単に文字を追っかけているだけの読み方で、内容が理解できていない読み方です。
それに対し、「理解読み」は何が書いてあるのかを理解しながら読む方法です。
どちらの読み方が入試に必要であるかは、すぐにわかります。もちろん「理解読み」ですね。
国語の問題でなかなか得点できない生徒の多くは「字面読み」になってしまっています。
「字面読み」では、一般的な読書をしても面白くありません。なぜなら何が書いてあるのかがわかりませんから。
読書が面白く感じている生徒は、内容がよくわかるから面白いのです。つまり「理解読み」をしているから面白いのです。
「字面読み」から脱却しない限り、読解力は養えません。読解力が養えないことによるデメリットは、国語だけにとどまりません。
長文の問題が「社会」「理科」「算数」にも出題される学校があります。
そのような問題にも「字面読み」では」対処できません。
そもそも、「字面読み」になってしまっている生徒は、読んでもよくわからないのですから、それが積もり積もっていくと、問題をしっかりと読まない生徒になってしまいます。
「字面読み」しかできない生徒は、意外に多いと思います。
なぜ「字面読み」になってしまうのか。その原因は、正しい読み方を教えてもらっていないからですね。
特に大手の塾では、4年生が使用する教材にも「入試問題」が使われています。普通の精神年齢の4年生ではなかなか理解できません。しかも、「読書百遍意自ずから通ずる」方式で学習させられても面白くなるはずはありません。
要学院の「4年から5年の読み書きの達人」「6年生の国語過去問講座」では、「字面読み」から「理解読み」へと生徒を変えていく授業を行って参ります。(4教科総合の講座では、国語の授業は「読み書きの達人」や「国語過去問講座」となっています。)
10 要学院の個別指導について
「言語スキル」
言語スキルの獲得を目指します。
言語スキルとは・・・・
「情報を主体的に獲得し」、
「自分の考えを組み立て」て、
「わかりやすく発信する」ための
「聞く」「読む」「話す」「書く」のスキルです。
またこれらの力に加えて、「考える」能力も含まれます。
情報を主体的に獲得する・・・・とは
字面だけを読んだり、何となく聞いて得る情報の受信ではなく、考えながら読む・考えながら聞くことを意味します。
自分の考えを組み立てる・・・とは
「根拠のある自分の考えを持つ」「テーマについて考える」「書き手の心情を考える」など、獲得した情報を元に考えたり自分の意見を持ったりすることを意味します。
わかりやすく発信する・・・とは
「自分の頭で考えながら書いたり、話したりすること」で、主語と述語の整った文を書いたり言ったり、相手にわかりやすく結論から書いたり言ったり、論理的な文を書いたり言ったりする情報発信を意味します。
単に読解とか記述と言うだけではない内容が言語スキルにはあります。
この言語スキルで、算数文章題や理科や社会の問題文も読み取れますし、わかりやすく発信する練習を通して、どんな教科の記述問題にも対処できます。また日常の会話を通じても自分の考えを正しく伝えられることが出来ます。
言語スキルの基本となるのも「字面読み」からの脱却となります。
集団指導や一斉指導の授業では脱却できません。なぜなら、本人が考えている最中に他の生徒が考え方を口走ってしまうからです。これでは思考は中断されてしまいます。
生徒が勝手に発言してしまう授業を、「盛り上がる授業」や「活気ある授業」や「参加型授業」などと言っている情けない塾もありますね。
「字面読み」から脱却するためには完全個別指導が必要です。完全個別の授業では、自分自身で解決しない限りは先に進んでいきません。
その苦労が「理解読み」を身につけさせます。